営業しながら改装する、段階施工の進め方
執筆: Blue Mosaic Works ·
閉店期間を最小化するための工程計画と、素材選定の考え方
店舗の改装を検討するとき、「できるだけ閉めたくない」という要望は、営業中の店舗では少なくありません。完全に閉店して一気に施工する方法が効率的ですが、売上への影響を考えると現実的でない場合もあります。段階施工は、施工エリアを分けて順番に進めることで、閉店期間を短縮する方法です。
段階施工に向いている工事と、向いていない工事
段階施工に向いているのは、空間を複数のエリアに分けて施工できる工事です。壁面の塗り替えや一部のタイル張り替えは、エリアを区切りながら進めやすい工事です。一方、床全面のモルタル仕上げは、施工中に床を使えなくなるため、段階施工が難しい場合があります。
素材の乾燥時間も重要な要素です。漆喰や塗料は乾燥中に換気が必要なため、施工エリアを閉鎖する時間が発生します。施工計画を立てる際は、乾燥時間を含めた工程を組むことが必要です。
工程計画の立て方
段階施工の工程計画は、施工エリアの優先順位と、営業スケジュールの両方を考慮して組みます。まず、改装が必要なエリアをリストアップし、それぞれの施工時間と乾燥時間を確認します。次に、定休日や閉店後の時間帯を活用できるエリアを特定します。
工程の順番は、奥から手前へ進めることが基本です。入口に近いエリアを最後に施工することで、施工中も通常の動線を確保しやすくなります。
施工中の養生と、お客様への案内
施工エリアと営業エリアの境界には、養生シートや仮設パーティションを設置します。粉塵や塗料のにおいが営業エリアに流れ込まないよう、換気の方向を確認しながら施工を進めます。
施工中であることをお客様に案内することも重要です。工事の内容と期間を簡単に伝えることで、不安を軽減できます。改装中の空間を楽しんでもらえるような案内の仕方を、オーナーと一緒に考えることもあります。
段階施工は、計画の精度が仕上がりと閉店期間の両方に影響します。施工前のヒアリングで、営業スケジュールと改装の優先順位を丁寧に確認した上で工程を組んでいます。